たそがれ木曾人・道草日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 心温まるコメントに感謝です

<<   作成日時 : 2017/02/05 22:35   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 1

 季節の流れは早いもので、節分を過ぎ「立春」を迎えたものの、時折訪れる冬型の気圧配置により寒気と降雪に見舞われまだまだ安心できない日々が続いている。
 さて、私のブログも皆様にお目通しいただいて早いもので9年目を迎えることになった。時間を見ながら気ままに書き綴ってきたが、継続してきて良かったと思っている。
画像

 先日には思いもよらない心温まるコメントをいただき、改めて私のことを理解してくださっている方がいらっしゃることがわかって心から感謝を申し上げる次第です。
 町執行部と町議会は、よく車の両輪とたとえられる方がおられますが、コメントでご指摘いただいたような事態も生じてしまったことは大変残念に思うところであります。
 私どもの行政運営の中身も完璧に行っているとは決して思いませんが、議案審議に臨む議会議員の姿勢にも大きな疑問を抱かざるを得ないのは非常に残念であります。
 一般会計予算は、住民生活に直結する社会福祉や保健衛生に始まり子育て支援や教育事業、観光や農林業など産業振興を始め道路、河川や橋梁などのインフラ整備、消防や防災など地域の安全対策、そして役場職員や議会議員等の総務管理費など、町行政を推進する上で多方面にわたり厳しい予算内容を勘案しつつ、予算の投資効果や優先順位などを総合的に勘案して、町執行部が提案した年間予算を議会審議を経て慎重に執行しています。
 しかし、一部の事業を取り上げて、その中身に疑問を生じたり特定の住民や業界から疑念が生じたとしても、その事項のみを取り上げて議会審議が冷静さを失うような事態はあってはならないと痛切に感じた出来事でした。
 議会は、住民の負託を受け、根拠法令を逸脱することなく議員諸氏の賢明な良識をもって公平、中立、冷静に判断していただくことが最も重要と思慮するものです。
 特定の感情、一部の業界などの圧力や誹謗中傷などに流されるような議会審議であってはならないと思うのは私だけでしょうか。

 ところで、私なりの考察を記しておきますので参考までにお読みいただければ幸いです。

(地方自治法第2条に関する考察@)
 上松町の行政運営を巡って、平成28年9月定例議会で話題になったことについて考察し記述してみたい。
 昨年の9月定例町議会において、「平成27年度上松町一般会計決算認定について」審議をお願いしたところ「赤沢自然休養林トイレ客車新設工事」に係る疑義に議論が集中し、一部議員の見解に地方自治法に違反しているとの指摘があったことなどにより、採決の結果「不認定」とされた。
 その際に指摘された条項として、地方自治法第2条第14項に定められている「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」と定められている。
問題となった工事実施は、当該条項に抵触するとの指摘でしたので当該法律の解説書をひも解いてみた。
第一法規出版が発行している「注釈地方自治法」による説明を見ると、当該条項は地方公共団体の一般的義務として
(1) 住民の福祉の増進と能率性
 本条14項は、地方公共団体の努力義務として、住民の福祉の増進と能率性の二点を掲げる。
地方公共団体の存立の目的は、住民の福祉の増進にあるから、権力手段にせよ、非権力的手段にせよ、地方公共団体がその事務を処理するにあたっては、住民の福祉に努めなければならないのは、当然である。
 次に、公行政については、私企業と異なり、利潤の原則が働かないから、ややもすると非能率に陥りやすい。しかし、非能率は、結局住民の財政負担の増加をもたらすから、本項は、これを戒めたのである。
 したがって、本項の規定する趣旨は住民の福祉の増進に努めることは最も基本とすることはもちろんであるが、一方では組織機構の改革や効率化を常に念頭に置きながら極力財政運営の健全化や効率化を推し進める努力義務が課されていることにも留意する必要性を記したものと理解します。
 
 なお、本項との関連における地方公共団体の契約の有効・無効の問題につき、判例として最判平成20年1月18日民集62巻1号1頁がある。
 地方公共団体の契約締結に際しての判断に裁量権の逸脱または濫用がある場合で、契約を無効としなければ地方自治法第2条第14項・地方財政法第4条第1項の趣旨を没却する結果となる特段の事情が認められるときは、当該契約が私法上無効になりうるとしている。
 と記されているが、前記の「赤沢自然休養林トイレ客車新設工事」が、当初予算並びに補正予算で議会議決を経て地方自治法並びに地方財政法に基づいて執行したものであり、この判例に当たるとは到底考えられないので、これらの指摘は当たらないと解するものである。

(地方自治法第234条に関する考察A)
 地方自治体が行う「契約の締結」に関する根拠法令等について考察してみることにした。
 地方自治体が行う契約の締結については、地方自治法第234条に規定されている。
 同条第1項には、「売買、賃貸、請負その他の契約は、一般競争入札、指名競争入札、随意契約又はせり売りの方法により締結するものとする。」と定められている。
 第2項には、「前項の指名競争入札、随意契約又はせり売りは、政令で定める場合に該当するときに限り、これによることができる。」とされている。
 また、随意契約に係る規定については、地方自治法施行令第167条の2に「地方自治法第234条第2項の規定により随意契約によることができる場合は、次に掲げる場合とする。」定められており、同条第2項には「(中略)契約でその性質又は目的が競争入札に適しないものをするとき。」と定められている。
 解説書によれば、「その性質又は目的が競争入札に適しないものをするとき」には、競争入札の方法によることが不可能または著しく困難とは言えないとしても、当該契約の目的・内容に相応する資力、信用、技術、経験等を有する相手方を選定してその者との間で契約を締結するという方法をとるのが当該契約の性質に照らしまたはその目的を達成するうえでより妥当であり、ひいては当該普通地方公共団体の利益の増進につながる場合も該当し、「その性質又は目的が競争入札に適しないものをするとき」に該当するか否かは、契約担当者が、契約の公正および価格の有利性を図ることを目的として契約締結方法に制限を加えている法令の趣旨を勘案し、個々具体的な契約ごとに、当該契約の種類、内容、性質、目的等諸般の事情を考慮して、その合理的な裁量に基づいて判断すべきものであるというのが最高裁判例である(最判昭和62年3月20日民集41巻2号189頁)。と記されている。
 したがって、平成27年度赤沢自然休養林トイレ客車新設工事の執行に当たり、町が地方自治法第234条第2項及び地方自治法施行令第167条の2の規定に基づいて、随意契約により平成27年度上松町一般会計予算に計上した予算額の範囲内で事業執行したことは、何ら法的に抵触する行為には当たらないものと解釈するものである。
 契約金額が高額であるとか、事業の分離発注をして地元の建設業者との契約を締結しなかったことなどを理由として、平成27年度上松町一般会計決算認定議案を「不認定」とする理由には該当しないものと思慮します。
よって、議会の不認定には法的根拠は存在しないものと解するものである。


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
お仰る通りです。
一般会計決算案を、議会が承認しないというならば、その責任は、当初の補正予算審議を可決した議会側にあるのですから、真に「天を仰ぎて唾する」結果であり、更には2枚舌です。
議会が、2枚舌の選択をするのならば、議会(議員全員)がその責任を負い、全員で町民への謝罪・辞職と歳費返還を以って責任を果たすものです。
また当然ながら、後の支払契約先への民事賠償、行政側(町役場)への損害賠償も伴い(場合により議員核人の刑事責任も)、議員個々人が早く果たしてほしいです。
議員側は、当然その覚悟と知見を持って、決算不承認としたのですから。
ただ元々は、議会側が群れをなして根拠なき裏談合をしているのは誰が見ても明らかですが、今はそんな戯言を言っている場合ではないのです。
地方財政の厳しい中で、こんな偽善・謀事をしたいならば、私財を投げうって、議員個々人で弁済して下さい。
立ち上がれ、有権者よ!
>「契約金額が高額であるとか、事業の分離発注をして地元の建設業者との契約を締結しなかったことなどを理由として、平成27年度上松町一般会計決算認定議案を「不認定」とする理由には該当しないものと思慮します。
よって、議会の不認定には法的根拠は存在しないものと解するものである。」
梅里
2017/02/06 02:56

コメントする help

ニックネーム
本 文
心温まるコメントに感謝です たそがれ木曾人・道草日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる