たそがれ木曾人・道草日記

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zoom RSS 4期目不出馬を表明(11月臨時議会)

<<   作成日時 : 2016/12/01 05:33   >>

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平成28年11月臨時議会挨拶
 本日は、11月臨時議会招集に当たり議長の許可をいただき挨拶を申し述べる機会をいただきましたので、大勢の皆様から大変なご心配を賜っております私の今後の去就について所信を述べさせていただきたいと存じます。

1 始めに
 私は、上松町において平成の市町村合併について大変な議論が展開され、合併か否かについて平成16年9月26日に住民投票が行われた結果、自立運営を選択した直後の平成17年3月に行われた上松町長選挙において、大変大勢の有権者の皆様に同意を賜り当選を果たさせていただきました。
 そして、同年4月5日に上松町長に就任させていただき、3期12年目を迎える今日までその任を務めさせていただきました。
 この間、様々な出来事がございましたが、これまで若輩者の私を支えてくださいました多くの皆様のおかげをもちまして大過なくその勤めを果たすことができましたことに衷心より厚く感謝と御礼を申し上げる次第であります。

2 主な私の足跡
 顧みますと、「自立のまちづくり」を選択して歩み始めた頃における当町の財政事情は極めて厳しい状況下にあり、就任直後の平成17年度の国勢調査人口は5,770人、一般会計決算額は約33億9,300万円という状況で、町の重要インフラである下水道事業と水道施設大規模改修事業が施工中ということも重なって、下水道特別会計と水道事業会計を含めた基礎的財政収支(プライマリーバランス)は、同年度決算では約4億5,700万円の赤字の状況にあり、それ以降数年間は赤字の状況が続くとともに、同年度の実質公債費比率は16.1%、起債制限比率は10.0%と極めて先行き不透明感が漂う状況でした。
私の当時の知り合いの長野県幹部職員からは「上松町は大変厳しい予算状況にあるね。」と指摘されたことを今でも鮮明に覚えています。
 しかし、この厳しい現状にご理解を賜った住民各位を始め職員一丸となった財政危機克服と町行政の自立運営に対する地道で継続的な協力と努力のおかげで危機的状況を脱することができ、平成27年度決算では一般会計決算額37億2,100万円、三会計を合わせた基礎的財政収支は4億7,400万円の黒字に転換するとともに、実質公債費比率7.0%、将来負担比率30.1%まで改善を図ることができました。
 また、地域振興対策についても、住民の定住と就労対策のために上松電子株式会社の工場拡張事業を始め、特別養護老人福祉施設グレイスフル上松やコープながの集配センターの誘致事業などにも取り組んできたほか、小脇団地や寝覚田代団地等の宅地造成事業や町営住宅整備事業などの定住対策も取り組むことができました。
そして、観光振興対策にも取り組み、赤沢森林鉄道機関車の増設や赤沢園地内の施設整備を始め、ねざめホテルのリニューアルオープンや観光協会の法人化など観光誘客対策にも努めてまいりました。
 また、私の信条ともいえる「人づくり」の基盤としての上松保育園統合整備事業や上松町公民館及びB&G上松町海洋センタープールのリニューアル事業も実現できたほか、地域総合型スポーツクラブ「一般社団法人木曽ひのきっ子ゆうゆうクラブ」の育成強化、出産祝い金支給、子育て支援応援商品券給付や就学祝い金制度などの各種ソフト事業の充実も図ることができました。

 さらに、当町の歴史に残るイベントとして平成17年6月に催行された伊勢神宮御神木祭や平成25年10月催行の第62回伊勢神宮式年遷宮はもとより、平成18年2月に開通した国道361号権兵衛トンネル竣工式や平成26年3月供用開始の国道19号桟改良などのメモリアルなイベントにも遭遇する幸運を経験することができました。
 そして、なんといっても嬉しかったのは、当町出身の大相撲力士が誕生し、スピード出世を果たし今月の九州場所では小結に昇進された出羽海部屋の御嶽海関が、6勝9敗と負け越しはしたものの大健闘をされ、木曽郡ばかりでなく長野県の期待の星として活躍されている幸運に恵まれたことは何よりもうれしい出来事でありました。

 一方で、良いことばかりでなく厳しい試練を味わうことも度々あり、町の自立運営を確かなものにするため行政改革にも取り組み、ごみ収集運搬業務や学校給食センター業務の民間委託を断行せざるを得ず、特にごみ収集運搬委託業務を巡っては関係事業への参入をめぐって圧力的な介入事件を経験しました。
 また、住民要望により事業執行を行った「島地区防災コミュニティーセンター建設事業」については、工事途中で設計内容と施工内容が著しく相違したことから、工事請負契約の変更に係る議案の審議をめぐって紛糾し否決をされる異常事態が起こるとともに、当該事案をめぐり某住民から長野地方検察庁に告発を受ける事案が発生したこともありました。結果は、長野地検では「不起訴処分」とされたほか、長野検察審査会は「不起訴相当」議決しています。
 そして、ご承知のように本年9月定例議会では、「赤沢自然休養林トイレ客車新設工事」に係る審議が紛糾し、その結果平成27年度上松町一般会計決算認定議案が「不認定」となるなど、非常に残念な事態も発生したことも記憶に新しいところであり、すべて執行責任者の私の不徳の致すところで、私の人生への戒めとしてしっかりと記憶にとどめておきたいと考えております。
 なお、町の過疎化と少子高齢化の流れは依然として急速に進んでいる実態で、昨年度策定した地域人口ビジョンや総合戦略策定においても厳しい現実を受け止めざるを得ない厳しい状況にあることはご案内のとおりであり、我が国が人口減少社会に入ったことからも、今後の中山間地域の地域づくりはますます混迷を深めており地方創生の難しさを改めて痛感した次第です。

3 首長のあり方について
 私は、首長という重責を担うようになって、平成25年4月に3期目に就任した折に、私の基本的考え方として4期目には立候補しないことを決めておりました。
それは3期12年間が一区切りであり、それ以上の長期間を担うことは当町や住民にとっても、また役場側にとっても決して好ましいことではないと常々考えておりました。
 したがって私は、もしも今後の町行政を託すべき人格を備えた人物が見当たらない場合は、次も担わなければならないかと思っていましたが、幸いに私の望みにかなう、人格や識見にも優れ、地方自治行政への豊富な勤務経験、そして地方行政に関して公正・中立・住民生活の安全や福祉の向上などに対する卓越した理念を有すると目される方が現れ、ひそかに交渉を重ねてきたところ、当人も極めて前向きに考えたいとの内諾を賜りましたので、この際に後進に道を譲るべき時だと考えた次第であります。
 その意中の方も、近日中には何らかの意思表明をしていただけるものとひそかにご期待を申し上げているところであります。
 私は人生において難しいことの中に、自分の後継者を育てることと、身を引くことだと思っていますが、よく民衆の声に耳を傾けそしてその空気を読み、つまり状況判断を的確に行い、そして下山の時、つまり職を退くときが来たら私利私欲や名誉欲を捨てて躊躇なく下山をする決断をすることが最も必要と考えるものであります。

4 結びに
 少々長くなりましたが、私は上松町長として3期12年間に渡り多くの皆様のおかげをもちまして今日まで勤めを果たさせていただき、これまでの心温まるご支援とご協力に対して衷心より厚く感謝と御礼を申し上げます。
 また、多方面より来期も立候補するように心温まるありがたい話を頂戴し心から感謝を申し上げるところですが、先に申し上げた私の信条に何卒ご理解を賜りご容赦いただきたいと存じます。
 つきましては、来年3月に行われます上松町長選挙には出馬しないことを申し述べさせていただきますとともに、後継者は賢明な町民各位が選出していただけるものと固く信じております。
さて、明日からは師走・12月に入ることになり、何かと気ぜわしい時期を迎えますので、これまでご心配いただいた多くの皆様に心から感謝を申し上げまして、私の去就に関わるあいさつとさせていただく次第であります。

  平成28年11月30日
     上松町長 田上正男

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