たそがれ木曾人・道草日記

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zoom RSS 決算認定議案が不認定?

<<   作成日時 : 2016/10/12 22:24   >>

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 去る9月15日から29日の会期で開催された上松町議会9月定例議会において、「平成27年度上松町一般会計決算認定について」提出した議案が、採決の結果、反対多数により「不認定」となった。
 そのため、先日上松町議会議長に対して次の通り質問書を提出したので原文のまま掲載します。

8上総第913号
平成28年10月11日

上松町議会議長 村上眞章 殿

  上松町長 田上正男

    平成27年度一般会計決算認定議案の不認定について(公開質問)

 平素より町行政の運営等に多大なご理解を賜り感謝と御礼を申し上げます。
 さて、上松町では地方自治法第96条第1項第3号の規定に基づき、平成27年度上松町一般会計決算以下六会計の決算認定議案について、監査委員の意見を付して9月15日開会の上松町議会9月定例議会に提案しました。
 それらの決算認定議案として提出した、「平成27年度上松町一般会計歳入歳出決算書」及び「平成27年度一般会計等決算に係る主要な施策の成果説明書」と共に、上松町監査委員による「平成27年度上松町一般会計並びに特別会計決算及び各基金の運用状況の審査意見書」を添付して提出したものであります。
そして、その概要は15日の議会に別紙の平成27年度上松町一般会計、特別会計決算提案説明を朗読して提案(上松町公式ホームページ;町長室だよりに掲載)したとおりであります。
 これらの決算認定議案については、議員各位の持ち帰り審議とされ、その認定のための議案審議を9月29日に行いましたが、一般会計決算を除く他の特別会計及び事業会計決算は全員異議なく認定されたものの、一般会計決算の認定に当たり反対討論が2名、賛成討論が1名より行われた後に採決を行った結果、議長を除く9議員のうち、反対議員7人、賛成議員2人という結果で不認定となりました。
 当町の長い歴史上において、一般会計決算認定議案が不認定となった事例は過去にも記憶になく実に遺憾な結果となりました。
 私は、この一般会計決算が不認定となったことについて、その主たる原因と理由が地方自治法及び地方財政法をはじめとする根拠法令若しくは条例並びに規則等の規定のどの部分に抵触するため不認定とされたのかについて納得がいかず到底受け入れられませんので、議案の議決権を行使された議会としての見解と根拠法令等を明確に提示いただき、文書により11月11日までに回答を賜りたくよろしくお取り計らいをお願いします。

1 決算審議の主な経過
 9月29日午前10時開会の決算審査に当たり、冒頭で議長に発言許可をいただき去る9月15日における議席一番議員の一般質問に関して、「赤沢自然休養林内に新設のトイレについて問う。」との質問に対する答弁の折に、当該工事に係る役場内部の調査報告をさせていただきたい旨の回答をしたところであり、その報告を別紙「平成27年度赤沢自然休養林トイレ客車新設工事等に係る調査報告」のとおり朗読して報告を行いました。(別紙報告書)
 続いて行った一般会計決算に関して、議員数名より赤沢自然休養林トイレ客車新設工事に関する質疑が行われ、その論点の主なものは
(1) 当該トイレの設計監理委託契約額及び工事施工契約額が一般的な公共工事費に比較して高額であること。
(2) 両事業とも、指名競争入札ではなく随意契約による事業を行っており、その根拠と契約金額が高額になっている要因ではないのか。
(3) 森林鉄道台車製造と木造トイレ客車の分離発注を行わなかった理由と、地元木材業界関係者を参加させれば安価にできたのではないのか。
(4) 実施設計単価の内容が、一般に公表されている製品単価や人件費等を上回って高額となっていることへの疑問。
(5) 地方自治法第2条第14項及び地方財政法に違反する契約行為ではないのか。
といった疑問点が発言されました。

 それに対して、
(1) については、森林鉄道の軌道を移動可能な森林鉄道用台車に、木曽ひのきをふんだんに用いた木造の森林鉄道客車風のトイレを設置する事業であり、赤沢森林鉄道の機関車製造や客車や台車等関係設備の保守点検にも専門的知見や技術力を有し、当町の森林鉄道運行開始以来誠実な評価ができる実績を有する北陸重機工業株式会社に設計監理及び責任施工をお願いした。なお、根拠法令は地方自治法第234条第1項及び第2項並びに同法施行令167条の2第1項の規定に基づき予算執行しています。また、価格の指摘については、実施設計書の検収に関して事務担当部局において設計根拠等の確認を一部怠ったものが見受けられたが、前例のない森林鉄道台車に木造客車トイレを搭載して赤沢自然休養林利用者がトイレ休憩を容易にできることと、同休養林のイメージを大切にした構造とすることに着目した事業であったことにご理解願います。
(2) 上記(1)の理由と重複するが、根拠法令等を遵守して発注者の判断により随意契約としたものであります。
(3) 上記(1)及び(2)に答弁した内容でご理解を願います。地元木材業関係者の参加については、木曽ひのき材を扱っている木曽官材市売協同組合ほかの地元事業者に資材提供をお願いして製造されています。
(4) 実施設計単価については、同設計事業に係る監督職員と給付完了検査職員並びに指導監督職員による若干の認識不足と入念なチェック業務を怠ったもので、価格に対する疑念を抱かれた点については率直にお詫び申し上げます。
(5) 地方自治法第2条第14項には、「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」と定められているが、この度の事業執行が直ちにこの規定に違反したものとは考えていません。(併せて本規定に関する判例なども参酌して、それらに該当する事例にも当たらないと認識しています。)また、地方財政法についても、本事業については同法の規定を順守し平成27年度施政方針にも提案申し上げるとともに、平成27年度当初予算及び補正予算(第1号)に計上して議会議決を経て行った事業であり、違反するという指摘は当たらないと解します。
と言った主旨の答弁を行っています。

2 決算認定議案の不認定について
 平成27年度上松町一般会計決算認定に係る議案審議においては、上記1の赤沢自然休養林トイレ客車新設工事に係る疑義に関する議論に集中し、その他の決算に係る審議にあっては、歳入の不納欠損処理に関する質疑、町内の空き家実態調査に関する事項、町道の測量調査の内容、観光客数の動向、決算審査意見書の記載内容等に関する質疑が若干行われたものの、目立った議論は展開されずに前記の事案に審議が集中しました。
 討論では、反対討論が2人ともトイレ客車新設工事が不適切であったとの討論であり、賛成討論もトイレ客車新設工事に係る事務執行に不適切な部分も見受けられたが今後の再発防止のために職員研修等を行うなどの答弁により、着実な実行によって再発防止策を徹底することを要望して本決算認定に賛成するとの討論をいただき、決算認定の採決に進みました。
 起立採決の結果、本決算認定に賛成する議員は2人、反対する議員は7人が意思表示をされ、本決算認定議案は「不認定」と議決されました。

 以上のとおり、議会の採決が不認定とされたことに対する疑問点を記述しましたので、この点について法的根拠並びに明確な理由等について回答をお願いします。
 私は、上松町民の負託を受けた首長として、常に地方自治法並びに地方財政法等の諸規定を尊重してその重責を全うすべく全力を傾注してその職務に当たってきました。
 平成27年度予算提案に当たっても、国や県の動向を注視し、地域の住民要望等を参酌して、住民の福祉増進と安全安心な暮らしの実現や地域経済の発展等について多方面に注意を注ぎ、職員と共に町の財政事情等に十分着目して予算編成に臨んでいます。
併せて、上松町基本計画及び実施計画や過疎地域自立促進計画をはじめ、町の重要な施策や財政計画なども適宜に見直しを行ってその都度議会にも報告を行ってきています。
 平成27年3月定例議会には、平成27年度施政方針(別紙資料、町ホームページ等に掲載)を述べ、平成27年度上松町一般会計予算(案)を提案して、慎重審議を経て賛成議決を得ています。
また、補正予算の提案についても同様に議会議決を経て予算執行を行っています。
 この度の一般会計決算の不認定の原因と指摘された赤沢自然休養林トイレ客車新設工事についても、町が基本計画や施政方針に等に盛り込み、一般会計予算に計上して議会承認を得ているもので、しかもその予算額の範囲内において契約行為を地方自治法等の基本法令に準拠して執行したものであり、その執行価格が風評等により高いと指摘されたとしても、そのことのみを捉えて地方自治法に違反したという指摘は極めて理解にも苦しむものであります。
 したがって、一般会計の歳入総額3,721,605千円、歳出総額3,608,989千円、歳入歳出差し引き残額112,616千円の決算報告書と実質収支に関する調書及び財産に関する調書並びに一般会計繰越明許費繰越額明細書の報告内容を審議して「不認定」と採決した根拠はどのような見解に基づいて行った議決であったのかについて、理解できるように明らかにしていただかない限り私は到底納得できませんので明快な回答を求めます。

3 議会審議のあり方について
 私は、この度の議会の決算不認定にいたる審議経過を見て、過去における苦い経験を思い起こしたところで、平成22年3月定例議会の折に「島区防災コミュニティセンター整備事業に係る「工事請負契約の変更について」平成22年3月3日の定例議会において否決された議案審議と、平成22年3月26日の3月臨時議会で再度提出した議案が可決されたことなどの苦い経験を思い出す異様な光景でありました。
 去る9月15日の一般質問の折と29日の決算審査の折には、最近になく議会傍聴者が見受けられ、その顔ぶれには町の公共事業に関わる請負事業者の関係者も拝見され、議員の発言にも「契約価格が高い」「地元業界の利用」「木造客車の仕上がり具合」などについて発言が相次ぎ、本来の決算審査に関する真摯な議論が展開されたとは言い難い光景も見受けられたことは極めて残念であります。
 また、事務担当課職員等の専門的な知識と経験の不足による実施設計や工事施工監理に関する私共の不手際についても、私から二度に渡りお詫びを申し上げたにも関わらず真摯に傾聴いただけなかったことは極めて残念であります。
 私の政治姿勢や思想及び施策の展開などに関する反論や中傷があることも十二分に承知しているところでありますが、一事業の適否を巡って議論を他方向へ誘導するような姿勢は如何なものかと私は疑問に思います。
 町民の負託を受け、町の重要案件について慎重審議のうえ決定をいただく議会の対応としての「良識」と「秩序」と「惻隠の情」について、強い疑問を感じた審議でありました。

4 事務検査に関する決議について
 9月29日の定例町議会の議案審議が終了した後半において、議席1番議員が提出議員となり3人の賛成議員を得て「事務検査に関する決議案」が別紙のとおり提出され、当該決議案に賛成する議員7人が起立して当該決議案が決定されました。
 その決議案によれば、決議事項の1に記述された検査事項は、(1)平成27年度赤沢自然休養林トイレ客車新設に伴う設計業務委託の設計数量・単価及び設計類の妥当性に関する事項(2)平成27年度赤沢自然休養林トイレ客車新設工事の特命随意契約による請負契約の妥当性に関する事項と明記されています。
 しかし、この事項については、本9月定例議会に「平成27年度上松町一般会計決算の認定について」を提案申し上げ、その議会審議の中で提出議員が当該事業に関する異議を唱えるなどして慎重審議を重ねたうえで、採決の結果「不認定」とすることを決定したばかりであり、その事務検査を産業建設常任委員会が調査を行うことは「当該決算認定議案の審議期間中」に行うものであれば理解できますが、「採決終了後」に行った議会の意思決定としてこのような取り扱いが適当であるのか、そしてその目的は何のためであるのか極めて疑問であります。
この点についても、明快な回答を求めるものであります。

5 情報の開示について
 私ども公職にある者は、法令及び条例等を遵守し公平公正な住民本位の地方行政に努める義務があるとともに、情報の的確な開示を行い住民の信頼を失うことの無いように努める義務があります。
 私のこの度の公開質問書は、住民や報道機関にも公表する(町ホームページ、ブログ他)とともに、議会の回答についても公開させていただき住民の皆様にも正しい理解をしていただきたいと考えております。
 また、議会側に置かれましても、一般会計決算を不認定とされた根拠と理由を明らかにされるとともに、私からの質問についても文書により明快に回答されることを望むと同時に、その顛末を議会報に掲載していただくことをお願いしたいと存じます。

6 結びに
 以上のとおり、平成27年度上松町一般会計決算認定議案が不認定と議決されたことに対する疑義について申し述べてきましたが、この度の不認定という結果が各報道機関等により広く一般社会に流布されたことにより、執行責任者として名誉と威信を著しく損なうこととなり極めて遺憾に感じております。
 つきましては、私が納得できる根拠と明確な説明を求めまして公開質問書とさせていただく次第であります。

    敬具

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