たそがれ木曾人・道草日記

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zoom RSS 「信州の東京」とのご縁に感謝

<<   作成日時 : 2015/12/31 15:03   >>

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 今年の秋に、長野県人会連合会が発行している情報誌の「信州の東京」の12月号に、寄稿依頼を賜るご縁を賜り感謝であります。
 昨年7月の南木曽町土石流災害や同年9月の木曽御嶽山噴火など、相次いだ自然災害からの復興に取り組んできた長野県木曽地域にとってこのような機会を与えていただいたことに感謝しながら寄稿いたしましたのでお読みいただければ幸いです。

「地域の宝でまちづくり」
 この度は、「信州の東京」に寄稿の機会を与えていただきまして心より感謝を申し上げます。
 上松町は、長野県木曽郡のほぼ中央部に位置し、総面積168.42㎢で全面積の94%が森林であり、そのうち69%を国有林が占めています。
 平成27年4月1日現在の人口は4,902人で、過疎化に歯止めがかからず厳しい状況が続いております。
 町の自慢は、日本三大美林の一つであり「森林浴発祥の地」である赤沢自然休養林、中央アルプス県立公園の木曽駒ケ岳と風越山、木曽川沿いの景勝地として寝覚の床、木曽の桟、小野の滝などがあり、旧中山道沿いに国道19号とJR中央西線が南北に通過している、豊かな森林と河川が織りなす四季折々の風景が自慢の風光明媚な森林文化が漂う町です。
 そんな木曽地域を突然襲った、昨年7月の南木曽町土石流災害(死者1人)、9月の木曽御嶽山噴火災害(死者58人、行方不明者5人)など自然災害に見舞われ、木曽地域は非常に大きな打撃を受けました。
 そのため昨年から今年にかけて、観光客の大幅な減少により平成26年の木曽地域への観光入込客はマイナス16.7%の241万8千人にとどまっており本年も依然厳しい状況にあり、木曽観光復興対策協議会を立ち上げて木曽郡一丸で復興に取り組んでいます。
 また、当町の観光事業についても影響は否めず、赤沢自然休養林の入り込み客の状況は平成26年が88,075人と前年対比67.3%に大幅減少したほか、本年10月末現在の入り込み客数は90,412人と前年同時期に対して107.4%と少しは回復傾向にはあるものの大型バス利用客の大幅減少により依然として厳しい状況が続いています。
 なお、木曽御嶽山の水蒸気噴火につきましても、最近は大きな変化もなく沈静化してきており、噴火規制レベルも3から2へと下がり火口から1q圏内が立ち入り規制されていますが、その他の地域では規制が解除されていますので何ら生活にも影響がなくこのまま安定して静まってくれることを願っています。
 さて、当町でも政府の地方創生方針に基づき地域人口ビジョンと地域戦略策定に取り組んでいるところでありますが、前途は極めて厳しいと悩みつつ知恵を絞っているところです。
 そんな中で当町出身の大道久司選手が、木曽郡内で育ち東洋大学相撲部へと進み、四年生在学中に学生横綱とアマチュア横綱の二冠を達成し、本年2月に大相撲の出羽海部屋に入門され、四股名も「御嶽海」と命名されました。
3月には幕下十枚目でデビューを果たし、入門以来三場所目の7月の名古屋場所では11勝4敗で十両優勝を、11月の秋場所(両国)では西十両五枚目で12勝3敗の好成績を上げ、自然災害で打撃を受けた木曽地域はもとより長野県に明るく元気の出る話題をもたらしました。
11月8日から始まった大相撲九州場所の番付では、西前頭十一枚目と見事に新入幕を果たし本場所の活躍に期待が掛かっていますので、持ち前の突き押し相撲の威力を発揮して白星を積み重ねることを願っております。
このことはスポーツの素晴らしさと地域振興に絶大な貢献をいただいているところであり、これからも御嶽海後援会と共に関取を暖かく見守り力強いご声援をお願いしたいと存じます。
 さて、喫緊の課題である地方創生については、上松町総合戦略策定委員会を中心に地域人口ビジョンと地域総合戦略の本年度内策定に向けて取り組んでおります。
当町には赤沢自然休養林を始めとして、「木曽八景」の中の前述した「五景」に当たる観光資源があります。
特に赤沢自然休養林にあっては「日本三大美林の一つ」「森林浴発祥の地」「森林セラピー基地」として、木曽ヒノキの森のブランド力を高めて、良質材を育む天然林の保護育成と、森林浴や森林セラピーによる癒しと健康増進に貢献する森の保養施設として内外に情報発信しながら充実を図ってまいります。
また木曽森林鉄道は、蒸気機関車ボールドウィン号100周年を記念して2013年に日本森林学会によって「林業遺産」に認定され、それらの遺構が残っている当町に新日本歩く道紀行100選選考委員会より「日本近代化遺産 木曽森林鉄道の遺構を訪ねる道 新日本歩く道紀行100選文化の道」に認定される栄誉を賜り光栄に存じます。
また、歴史ある伊勢神宮に御神木として木曽ヒノキを奉納してきた森林文化が息づく名産地であることに誇りを有する町でもあり、次回の第63回伊勢神宮式年遷宮に向けても当地の木曽ヒノキを奉納させていただきたいと念願しております。
そして近年は、健康長寿生活に有益な食品として名声を上げつつある「エゴマ製品」など地域に埋もれている宝物を、住民と共に英知を絞り、地域に誇りを持ち続け活き活きと安心して暮らせるまちづくりを目指したいと存じます。
 結びに、長野県人会連合会の益々のご発展と会員各位が良い年を迎えられますようお祈り申し上げる次第であります。
  平成27年12月吉日
     上松町長 田上正男
     (平成27年12月「信州の東京」に寄稿)

 

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