たそがれ木曾人・道草日記

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<<   作成日時 : 2015/07/20 19:20   >>

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「多忙すぎる首長たち」
九州大学大学院法学研究院教授 木佐 茂男(第2925号・平成27年7月6日)
 この30年くらいおつきあいをしている自治体職員の方々で市町村の首長、副首長になられる方が増えた。研究仲間、勉強仲間の一人として率直に嬉しい。ただ、この方々の日常から知りうる範囲では、 わが国の自治体幹部はほぼ一様にあまりにも多忙で、それは異常な水準にある。スケジュールが秘書課(庶務係)で決められ、自分では何も行事を入れることのできない首長も多い。 ときにトイレに行く時間さえないという。筆者に電話をかけることができるのは都内出張時の移動の際の隙間時間帯のみ、という方さえいる。この政治家の忙しさは、何に由来するのであろうか。

 かつて1994年に、ある若い首長が誕生したとき、筆者は深夜の当選祝賀会場のお寺でマイクを握った。「支持者の皆さんは、この新しい首長が積極的に勉強されるための時間の確保に協力していただきたい」と。 しかし、公務・政務と地域の諸事情は、新首長にゆったりとした学習の時間を与えることができなかった。

 ドイツで会った幾多の首長たちは、長期休暇も取り、土日にまで公務や半公務的行事でスケジュールが埋まっているようなことはなかった。もとより彼らにも危機管理のための執務体制はある。 外国で長期休暇を取っているとき大事件でも起きればすぐ帰国するが、普通は職務代理制度で対応している。つまり第一市長と第二市長は同時に長期休暇を取らない。

 これに対して日本の現状はひどすぎる。一つには、首長が再選のため常に有権者、支持団体に顔を見せておかなければならない。公務は自分が実質的に接していない組織、団体の充て職が多すぎる。冠婚葬祭、 各種業界団体の会合、各地・各業界の後援会など、票田の「田の草取り」も半端でない。

 形だけの会合、首長を呼んでこないと恥をかく行事責任者たち、首長が来れば格が上がると考える諸団体、その根底には、有権者の政治意識度の違い。結局は、 一人ひとりの大人が政治的能力を身につけることを阻止してきた長期の政治の影響が、首長らを多忙にし、首長自身の健康、プライベートな生活、例えば家族だけでする地元での食事の機会さえ奪う。

 有権者、様々な組織、団体は、思考したい首長や副首長が十分に思索できる時間や環境を確保できるよう支えなければ、先の展望はないと考えるべきではないか。
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(所感)
 全国町村会が毎週発行している機関誌に、「町村週報」があり私も時折読ませていただいている。
 本年7月6日発行の2925号のコラム欄に、九州大学大学院法学研究院教授の木佐茂男氏の執筆記事が前記のように掲載されていたので、原文のまま掲載させていただいた。
 実は私も、この職に就任させていただいて、まさしく氏の記述の通りだとつくづく感じるこの頃である。
 毎日のスケジュールが、地元の市民タイムスに掲載され、日々の行動日程が読者に周知されていることはありがたいことであるが、それ以外にも部内職員の相談事や打ち合わせ、そして空き時間を求めて来訪されるお客様並びに電話応対など。
 さらにはその合間を縫って、各部局から回されてくる起案文書、伝票、一般受付文書など数多くの書類に目を通して決裁印を押すなど、まさに分刻みの執務の連続である。
 決裁文書の中には、「至急」と付記して短時間に決断を迫られる内容のものや、実務担当者としての考え方の記載もあいまいなものなども散見されるときは、改めて担当課長の意見などを聞いて判断しなければならないものもあり「忙しいときに限って・・・。」と困惑することもしばしばである。
 その上に、各種諸団体等の役職を兼ねていることから、会議出席のための出張や郡内の諸会合への出席はもとより、臨時に舞い込む報道機関等からのアンケート調査や記事の寄稿依頼など、仕事はいくらやってもきりのない用務に追いかけられる日常である。
 そして、各種会合や催しに出席するたびに首長挨拶が付きものであり、関係者からの情報もなければ即興の挨拶になりその場にかなった挨拶が求められ、まさに教授のコラムの通りだなと痛感するこの頃である。
 家族と2〜3日の旅行などとんでもない話で、公務の合間を縫っては家内と半日程度の買い物に付き合う機会が月に1〜2回程度あればよい程度で、苦労を掛けている家内には申し訳ない気持ちである。
 全国の地方自治体の首長も、同様の気持ちを抱きながら全力を尽くして執務されているものと思うが、何とかならないものかと考えてしまうのは私ばかりでしょうか。
 しかし、幸い両親から頂いた健康な体と家族の支えがあるからと感謝しつつ、連休明けとなる明日からの仕事に備える決意をしているところである。

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